IMD代表の東城真利子です。
カルトナージュや、布と紙を使ったインテリアクラフトに興味を持つ方が増えています。
「手作りでお気に入りの収納をつくりたい」
「市販では見つからないサイズを、自分でつくってみたい」
そんなふうに、暮らしの中で使うものを自分の手でつくる楽しさに惹かれる方も少なくありません。
一方で、カルトナージュを始めたばかりの方が最初に悩むのが、材料選びです。
必要な材料がどこに売っているのかわからない。どんな厚紙や金具を選べばいいのかわからない。サイズ違いを買ってしまったり、必要な材料が一つのお店では揃わなかったり。
実は、これは私自身がカルトナージュを始めた2010年前後に、まさに困っていたことでした。布は別のショップ、厚紙は別のお店、金具はどこを探しても見つからない。「つくりたいのに、材料が揃わない」。そんな時代でした。
カルトナージュを始めた頃に助けてもらったお店
そんなときに出会ったのが、カルトナージュ専門店のレインボーリビングさんでした。
必要な材料が一つのショップで揃う。当時の私にとって、それは本当にありがたいことでした。カルトナージュを続けていく中で、材料を探すことそのものに時間をかけるのではなく、「つくること」に集中できる環境があることの大切さを実感しました。
そのご縁が、今回のクリエナージュ®キット販売にもつながっています。
あえてキットを販売してこなかった理由
実は、これまでクリエナージュ®では、あえてキットを販売してきませんでした。クリエナージュ®は、製図やカルトンカットから学び、決められた形をつくるだけではなく、自分で考えてつくれる力を身につけることを大切にしているからです。
「このサイズでつくりたい」「この形にしたい」と思ったときに、自分で製図して、材料を用意し、作品に仕立てていく。そこにクリエナージュ®ならではの面白さがあります。だからこそ、キットに頼らず、自分でつくれるようになることを大切にしてきました。
それでも、キットを求める声が増えてきた
一方で、実際に学んでいる方からは、こんな声も届くようになりました。
- 曲線のパーツが多く、カットするのが難しい
- 複雑な形を何個もカットするのは大変
- クリエナージュ®らしいデザインを、すぐにつくってみたい
- レッスン用に複数のパーツをカットする負担を減らしたい
確かに、カルトナージュでは、作品によってカットするパーツが多くなることがあります。自分で製図してカットすることは大切な学びですが、すべての作品で、一から材料を準備しなければならない必要はありません。
「今日はつくることを楽しみたい」「このデザインを使って作品をつくってみたい」。そんなときに、必要なパーツが揃ったキットがあれば、もっと気軽にものづくりを楽しめます。そこで今回、クリエナージュ®専用キットを販売することになりました。
「自分でつくる」と「キットを使う」は、どちらも選べる
クリエナージュ®では、キットを使うことが、自分でつくる力を身につけることの反対だとは考えていません。自分で製図してつくる。キットを使って、デザインや素材の組み合わせを楽しむ。どちらも、ものづくりの楽しみ方のひとつです。
たとえば、基本の技術を身につけたあとに、キットを使ってさまざまな形やデザインに触れてみる。そこで「この形を自分でもつくってみたい」と思ったら、今度は自分で製図してみる。そんなふうに、キットをきっかけに新しい制作へ広がっていくこともあります。
大切なのは、キットを使うかどうかではなく、つくることを楽しみながら、自分の中にある「こんなものをつくりたい」を少しずつ形にできるようになることだと思っています。
レインボーリビングさんとの対談をYouTubeで公開しています
今回、レインボーリビングのまどかさんと、「なぜキットが必要とされたのか」「カルトナージュを始めるときに、どんなところでつまずくのか」「作り手に寄り添うショップ運営とは?」などについて、対談形式でお話ししました。
カルトナージュが好きな方はもちろん、クリエナージュ®を学んでいる方にとっても、材料選びやものづくりについて考えるきっかけになる内容です。
材料や布選びの基本については、こちらの記事でもご紹介しています。
▶︎ カルトナージュにおすすめの生地とは?
クリエナージュ®が大切にしていること
クリエナージュ®では、自分で考えてつくること。好きな素材を選ぶこと。暮らしに合わせて形にすること。その一つひとつを大切にしています。
既製品では見つからないサイズをつくる。お気に入りの布で、インテリアを自分らしく整える。そして、ときにはキットを使って、これまでつくったことのない形に挑戦してみる。ものづくりには、いろいろな楽しみ方があります。
今回のキット販売も、クリエナージュ®の「自分でつくる」という考え方を変えるものではありません。つくりたいと思ったときに、必要な選択肢を選べる。そんな環境を少しずつ整えていくことで、カルトナージュがもっと身近になり、ものづくりを楽しむ人が増えていけばと思っています。





