── レインボーリビング × クリエナージュ® 特別対談 ──
カルトナージュで作品をつくるとき、意外と迷うのが「どんな布を選ぶか」ということ。布は、厚さや質感、柄の大きさによって扱いやすさが変わります。同じ形の作品でも、選ぶ布によって仕上がりの印象も大きく変わります。
これまで当サイトでも、カルトナージュに向いている生地についてご紹介しました。
▶︎ カルトナージュにおすすめの生地とは?
今回はそこから一歩進んで、実際にカルトナージュの材料を扱っている専門店の方に、布選びについてお話を伺いました。
お話を伺ったのは、カルトナージュ材料店「レインボーリビング」代表の本多円佳さん(まどかさん)。長年カルトナージュ用の布を扱い、さまざまな生地を見てきたまどかさんに、実際の布を見ながら「選びやすい生地」や「柄の選び方」について教えていただきました。
カルトナージュの布選びで大切なこと
カルトナージュでは、布そのものの美しさだけでなく、作品にしたときに扱いやすいかどうかも大切です。動画では、実際の生地を手に取りながら、厚さや質感、柄の特徴について詳しく解説しています。
厚すぎず、薄すぎない布
カルトナージュでは、シーチングやオックスなど、比較的扱いやすい布がよく使われます。
布が厚すぎると、角や折り返し部分をきれいに仕上げるのが難しくなることがあります。一方で、薄すぎる布はボンドが染みたり、下地の影響を受けやすかったりすることも。
「どのくらいの厚さなら扱いやすいのか?」実際の生地を比較しながら聞くことで、布選びの感覚がつかみやすくなります。
モアレ生地が長く選ばれている理由
動画の中では、モアレ生地についても詳しくお話を伺いました。モアレは、光の当たり方によって表情が変わる独特の光沢があり、カルトナージュの作品にもよく使われる生地です。
まどかさんによると、長く選ばれている理由には、上品な雰囲気がある、作品に華やかさを加えられる、色の種類が豊富、さまざまな柄と組み合わせやすい、といった特徴があります。
同じ形の作品でも、モアレを使うことで印象が変わります。「どんな作品にしたいか」を考えながら、生地を選ぶ楽しさもカルトナージュの魅力のひとつです。
柄物の布を選ぶときに気をつけたいこと
柄物の生地は、好きな柄を選ぶだけでも楽しいもの。ただし、カルトナージュでは柄のどこを作品に見せるかによって、仕上がりが変わります。
たとえば、人物や動物など、ひとつひとつのモチーフが大きく描かれている生地。こうした柄は、裁断する位置によってモチーフの見え方が変わるため、作品のサイズや形を考えて布を選ぶことが大切です。
一方、同じ模様が繰り返される総柄なら、裁断する位置をそれほど気にせず使いやすいという特徴があります。また、柄に向きがある布は、作品にしたときの向きも考えておく必要があります。
布を選ぶときには、「この柄が好き」だけでなく、「この柄を作品のどこに見せたいか」と考えてみると、選び方が少し変わってきます。
長く選ばれている布には、理由がある
今回の対談では、レインボーリビングさんで長く選ばれている布についても伺いました。たとえば、北欧柄、モロッカン柄、ストライプ、ウィリアム・モリスなど。
それぞれに、暮らしになじみやすい、組み合わせやすい、作品にしたときに映えるなど、選ばれている理由があります。「人気だから選ぶ」のではなく、なぜ長く選ばれているのかを知ることで、自分の布選びにも新しい視点が生まれます。
布の組み合わせに迷ったら、メインの布から考える
カルトナージュでは、表と裏、内側と外側など、複数の布を組み合わせることもあります。「好きな布を選んだけれど、もう一枚をどう合わせたらいいかわからない」。そんなときに参考になるのが、メインの布に含まれている色を拾う方法です。
まどかさんに教えていただいたのは、①メインにしたい柄の布を決める、②その中に使われている色から、組み合わせる布を選ぶ、という考え方。たとえば、柄の中にベージュが入っていれば、サブの布にベージュを選ぶ。色を一から探すよりも、メインの布の中から色を拾うことで、自然にまとまりやすくなります。
もちろん、これが唯一の正解というわけではありません。好きな色をあえて組み合わせたり、素材感の違いを楽しんだり。まずはプロの考え方を知って、そこから自分なりの組み合わせを見つけていくのも、ものづくりの楽しさです。
実際の布を見ながら、プロに聞いてみました
今回の対談では、文章だけでは伝わりにくい生地の厚さや質感、柄の大きさなども、実際の布を見ながら解説していただきました。
「この布はどうして扱いやすいの?」「柄物はどこを見て選べばいい?」「布を組み合わせるときは、何を基準にしたらいい?」そんな疑問を、材料を扱っているプロの視点から聞くことができます。
カルトナージュの布選びに迷っている方はもちろん、いつもとは違う生地を使ってみたい方にも、参考になる内容です。
クリエナージュ®では、素材選びも作品づくりの一部
クリエナージュ®では、形をつくる技術だけでなく、どんな素材を選び、どう組み合わせるかということも大切にしています。
同じ形でも、布が変われば作品の表情は変わります。柄のどの部分を見せるか。どんな色を組み合わせるか。どんな素材感にするか。そうした選択の積み重ねが、自分の「好き」を作品にしていきます。
通信講座の生地付きキットでも、作品の形や大きさに合わせて、柄の取り方や生地の組み合わせ、装飾まで考えて生地を選んでいます。「つくり方」を学ぶだけではなく、素材を知り、自分で選べるようになる。それも、クリエナージュ®で大切にしていることのひとつです。
レインボーリビングさんとのコラボレーションについては、クリエナージュ®専用キットが生まれた背景についてもご紹介しています。
▶︎ カルトナージュをもっと身近に──キット誕生の背景と、材料選びの新しい選択肢





